$0q \quad (\text{向きが反転する})$
底が $1$ より大きいときは単調増加なので、不等号の向きはそのまま指数に引き継がれます。底が $1$ より小さいときは単調減少なので、不等号の向きが逆転する、という点を必ず覚えておきましょう。
$t=a^x$ とおいて2次方程式に帰着させるパターン
$4^x$ と $2^x$ のように、底が同じ数の累乗($4=2^2$)を含む式では、$t=2^x$ のように文字でおき直すと、$2$次方程式の形に直せることがよくあります。このとき注意すべき点が1つあります。$a^x$($a>0$)は、指数関数の性質(値域が $y>0$)から、必ず正の数になります。つまり、$t=a^x$ とおいたら、$t>0$ という条件を必ず書き加えて、この条件を満たさない解は除外しなければいけません。
例題
例題1(基本)
問題
方程式 $3^{x+1}=27$ を解きなさい。
解答・解説を見る
右辺の $27$ を、底を $3$ にそろえた形に直します。$27=3^3$ なので、
$3^{x+1} = 3^{3}$
底がそろったので、指数どうしが等しいという関係を使います。
$x+1=3$
両辺から $1$ を引きます。
$x=2$
検算:$x=2$ を元の式に代入すると、$3^{2+1}=3^3=27$ となり、確かに成り立ちます。
したがって、$x=2$ です。
例題2(標準)
問題
不等式 $\left(\dfrac13\right)^{x-2} > \dfrac19$ を解きなさい。
解答・解説を見る
右辺の $\dfrac19$ を、底を $\dfrac13$ にそろえた形に直します。$\dfrac19=\left(\dfrac13\right)^2$ なので、
$\left(\frac13\right)^{x-2} > \left(\frac13\right)^{2}$
底 $\dfrac13$ は $0<\dfrac13<1$ なので、この指数関数は単調減少です。単調減少のときは、不等号の向きが反転することを思い出しましょう。
$0a^{q} \iff p
ここで $p=x-2$, $q=2$ なので、
$x-2 < 2$
両辺に $2$ を足します。
$x < 4$
確認:試しに $x=0$(条件 $x<4$ を満たす値)を元の不等式に代入すると、左辺は $\left(\dfrac13\right)^{0-2}=\left(\dfrac13\right)^{-2}=3^2=9$ となり、右辺の $\dfrac19$ より大きいので、確かに不等式が成り立っています。
したがって、$x<4$ です。
例題3(応用)
問題
方程式 $4^{x}-5\cdot2^{x}+4=0$ を解きなさい。
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$4^x$ を、底を $2$ にそろえた形に直します。$4=2^2$ なので、
$4^x = (2^2)^x = (2^x)^2$
ここで、$t=2^x$ とおきます。指数関数の値域が $y>0$ であることから、$t>0$ という条件がつきます。$4^x=(2^x)^2=t^2$ なので、元の方程式は、
$t^2-5t+4=0$
という $t$ についての2次方程式になります。左辺を因数分解します。かけて $4$、足して $-5$ になる2数は $-1$ と $-4$ なので、
$(t-1)(t-4)=0$
よって $t=1$ または $t=4$ です。どちらも $t>0$ の条件を満たしています。
$t=1$ のとき
$2^x=1$ です。$1=2^0$ なので、
$2^x=2^0 \quad\Rightarrow\quad x=0$
$t=4$ のとき
$2^x=4$ です。$4=2^2$ なので、
$2^x=2^2 \quad\Rightarrow\quad x=2$
したがって、$x=0$ または $x=2$ です。
検算:$x=0$ のとき、$4^0-5\times2^0+4=1-5+4=0$ となり成り立ちます。$x=2$ のとき、$4^2-5\times2^2+4=16-20+4=0$ となり、こちらも成り立ちます。
練習問題
問題
方程式 $9^{x}=3^{x+2}$ を解きなさい。
答え
$x=2$
簡単な解説
$9=3^2$ なので $9^x=3^{2x}$。よって $3^{2x}=3^{x+2}$ となり、指数どうしを比べると $2x=x+2$、これを解いて $x=2$。